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令和2年度

☆第7回卒業証書授与式

 

 

 

 

式  辞

 

  やわらかな日ざしや吹く風の中にも春の訪れが感じられるようになりました。

 本日、宍粟市教育委員会教育部長 大谷奈雅子様、そして、保護者の皆さまをお迎えして、山崎西小学校第7回卒業証書授与式をこのように挙行できますことに心より感謝を申し上げます。

 

 卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。

 ただいま、25名の卒業生一人一人に卒業証書をお渡ししました。壇上で証書を受け取る凜々しい姿を会場の皆さんにご覧いただきました。その卒業証書には、皆さんが、この6年間の学校生活の中で学んだことや、培ったことのすべてのことが込められています。ぜひ、いつまでも大切にしてください。

 

 皆さんと共に過ごす中で、私がいつも感心していたことは、皆さんが強い絆で結ばれた仲の良い学年であること、相手の立場を思いやり、よりよい道をみんなで歩むことのできる素敵な仲間であるということです。

 特に今年度は、新型コロナ感染症のため我慢の一年でした。沢山の行事や活動が中止や縮小となりました。しかし、その分皆さんは強くなったと感じています。修学旅行が縮小となりそれを教室で告げたときの皆さんの顔は今でも忘れられません。でも、自分たちで計画した日帰りでの修学旅行。豪華な昼ご飯を目にしたときの歓声、あじ釣り体験の時の盛り上がり、あのキラキラした顔に救われました。そして、その姿に皆さんの強さを感じました。

 

 

 「背中 ~(考えて動く)考動する二十五人~ 」を学年目標に、運動会などの大きな行事をはじめ、登校班や縦割り班、委員会活動などで、リーダーとして、また裏方となって本当によく頑張りました。とても立派だったと思っています。どの場面においても最上級生としてのやさしい心配りが見られ、みんなに安心感を与えてくれました。そして、しんどいことも励まし合い、笑顔で乗り越えていこうとする前向きな姿がありました。皆さんが残してくれた足跡は、後に続く下級生に、最高のお手本として必ず受け継がれていくことでしょう。本当にありがとう。

 

 大きな節目を迎え、いよいよ中学校へと活躍の場を広げていく皆さんに、心にとどめておいてほしい二つの話をします。

 

 一つ目は「感謝の気持ちを忘れない」ということです。

 

 皆さんはこの6年間で心も体も大きく成長しました。沢山の知識や技術を身につけ、心も豊かになりました。このように成長できたのは、ご家族や地域の方々、友達や先生など、多くの人の支えや励ましがあったからです。常に自分が周りの人々との関わりの中で生かされていること、言い換えれば、決して一人でないことを心に刻み、そのことに感謝することを忘れず、自信と誇りをもって歩んでください。

 

 二つ目は「為せば成る」です。

 

 有名な格言「為せば成る、為さねば成らぬ何事も、成さぬは人の為さぬなるけり」の、冒頭の言葉です。皆さんには「無限大の可能性」があります。夢を持ち続けてください。そして、その夢の実現のために、努力することを怠らないでください。有名な話に大リーグで活躍したイチロー選手の話があります。イチロー選手は、どんなときでも、素振りやスローイング、ストレッチなどの基礎を徹底的に繰り返す練習を最後までやめることはなかったといいます。イチロー選手はひたすら小さいことを丁寧に積み重ねることで、大きな成果に繋げたのです。皆さんも新しい生活の中でたゆまぬ努力を積み重ね、自分自身を大きく成長させてください。 

 

 保護者の皆さま、本日は誠におめでとうございます。お子さまがこのように立派に成長され、今日の日を迎えられましたことを、心からお喜び申し上げます。青年期を迎え、自立へと向かっていく子ども達の成長を、これまでと同様深い愛情と温かいまなざしで支えていただきますようお願い申し上げます。

 

 結びに、本校の教職員はこれからも、卒業生一人一人の豊かな人生の実現に向けて、保護者の皆さまと力を合わせ支援していくことをお約束して、式辞とさせていただきます。

 

 

 

     令和3年3月24日

 

 宍粟市立山崎西小学校長  城内泰郎